6月に、安曇野の穂高養生園で、2泊3日のボディワークセッション(宿泊滞在型)をひらきます。
今回は、前回の案内の補足です。
僕はいつだったか、「健康」というメッセージが、「個人」の垣根を超えない孤立したものとして感じたことがありました。
身体のことなので、当然個人的なものですが、たとえ、今の身体の悩み(心も)がすべて解決したとしても、ひとが根源的に求めていることは違うところにあるんじゃないか、と思うことが度々あります。
ふだんの仕事では、個人的な身体に対するアプローチを20年近くつづけてきましたが、それとは違った形の「グループで相互作用をするような場をつくりたい」と思ったことがきっかけで、この滞在プログラムをはじめました。

話はすこし変わり、世界には多くの境界線があります。国境をはじめ、土地や建物、日用品からスマホなどのデバイスまで。
目に見えるものであれば、明確に「ここからここは〇〇」のようなメッセージで示されていたり、汲みとることができますが、目に見えないものであったとしても、構造の中に取り込まれてしまっている境界線は多く、無意識にそのメッセージを受け取っていることがあります。
僕の仕事でいえば、ストレッチやヨガで使う「マット」やトレーニングの「マシン」は『1人用』で、たとえグループでおこなっていたとしても『1人』の側面が強いように感じます。
「ストレッチマット」であれば、そのマットの範囲に身体をおさめ、その範囲から出ないような動きに、身体が自然となります。

ストレッチマットに限らず、指導する立場のひとから、「こう動かして」「ここを意識して」という声がけも、場合によって、本人から逸脱した動きを誘導する可能性を秘めています。
そういうものを取り払った状態で、からだを動かす経験を重ねると、「本人は(身体は)何を感じるか」ということを、実践的に取り組みながら、からだを再認識する体験を、集まるひとたちと共有したい想いがあります。
あらかじめ「こうなります」と明示できるプログラムではありませんが、すこしでも惹かれるものがあればお申し込みください。
6月13日(金)〜15日(日)
場所:安曇野/穂高養生園(新棟)
定員:5名
参加費:33,000円
宿泊費(個室 2泊食事付き):55,000円
>お申込みフォーム