身体のつきあい方|身体の声がきこえ出す、二泊三日

岩手県遠野市 クイーンズメドゥ・カントリーハウスをお借りして二泊三日のプログラムを開催します。身体とのつきあい方を見直したい人はどうぞお集まりください。

日程:2024年11月8日(金)〜10日(日)
場所:
クイーンズメドゥカントリーハウス
定員:
5名(残り4名枠)
料金:
シングル:110,000円/相部屋:97,000円
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身体とコミュニケーションを重ねる

タイトルの副題に「身体の声がきこえ出す」を添えています。身体が私たちに語りかけてくることはないため、「非言語を汲みとる」ことが「身体の声をきく」ことの意味です。

では、非言語をどうやって汲み取るのか?

いくつかあります。「痛み」「快・不快」「プレッシャー」などはわかりやすい指標です。ある運動をするとき、自分の身体に訪れる感覚を観察すると、感情の動きや呼吸の変化、力み、我慢、強張りなど、普段は素通りしている身体の変化に気づくことができます。

誰かにとって効果のある方法が、必ずしも自分に当て嵌めることはできない。誰しも感覚的にはわかっていることだと思います。でも「身体をよくしよう」と考えたとき、仕入れる情報の多くは「このやり方がいい」になりやすく、そのやり方が自分自身のものになっているか、自分の身体は「いい」と言っているのか、が分からないまま続けていることはあると思います。

身体に訪れている感覚が自分にとっていいのか、そうでないのか。身体との対話、他者との対話を繰り返すことで、感覚的に「身体の声」がわかるようになります。

人間関係における緊張や息苦しさ、無意識の頑張り、自分自身への無理強い、などの蓄積が身体にあらわれていることがあり、一言に「身体が硬い」といっても人によって「硬さ」の質が異なります。そのため、その人が過ごしてきた環境、現在の生活習慣、職場環境などを考慮した上で、「どのように身体と付き合っていくのがいいか」を見ていく必要があります。

身体を動かすことは、「健康のため」だけでなく、「生きる術」としても重要な役割を担っていると考えているので、一義的なアプローチにならないよう参加されるみなさんの様子を見て進みます。

個々人に合わせたアプローチができる「個人セッション」もプログラムに含まれています。自分の身体と向き合う時間、みなさんと一緒に身体を動かす時間など、滞在の進行には余白を持たせてあります。
肩の力を抜いていらしてください。

クイーンズメドゥ・カントリーハウス (QMCH)

私がQMCHに初めて訪れたのは2022年6月。西村佳哲さんが主催する「インタビューのワークショップ」に参加したことがきっかけです。その後、2023年2月に開催された「ひとの居場所をつくる|田瀬理夫さんと」にも参加しました。

『ひとの居場所をつくる|田瀬理夫さんと』(2023)

QMCHに訪れる何年か前に、西村さんの書籍はいくつか読んでいて、その中でも「ひとの居場所をつくる(ちくま文庫)」に登場する田瀬さんの言葉が、自分の仕事と重なる部分が多く、何回も読んでいました。

その中でも強く共感した部分を引用します。

 田瀬さんは「地方の風景をなんとかしたかったら、その地域の農業のあり方を見直す必要がある」ときかせてくれた。
 田園の景観には、農家の人々の働き方や暮らしぶりがあらわれている。兼業農家が多ければそういう風景になるし、専業農家の多い地域にはその関与の内実がそのままあらわれるんですよと。
 それは都市部のまち並みにおいてまったく同じ話で、人々の暮らしぶりがまちの景観にあらわれている。

『ひとの居場所をつくる/西村佳哲(ちくま文庫)』

Photo:Sada(2023)

QMCHには馬がいることも特徴のひとつ。私は二度の滞在で馬と接しましたが、馬のことはまだ詳しくわかりません。ただ、馬事(馬の世話)の経験と、案内をしてくれた松井さんのお話を聴き、思ったことは、「馬との関わりは、人との関わりとそっくり」だということ。

馬は人の言語は理解できないけど、その人がどんな態度で自分(馬)を見ているのか、敏感に察することができ、その態度に対して馬自身も応じています。たとえ、どんなに優しい言葉をかけても、笑顔だとしても、関わるその人の内面に「支配」「コントロール」のような気配を感じれば、馬はその人に振り向かないし、場合によっては力で抵抗することがあります。

インタビューのワークショップ(2022)

関わる人に、その自覚がなかったとしても、普段の生活において無意識に構築された態度、その人のあり方や歩んできた人生の様子が態度や行為、雰囲気に滲み出ていることは感覚的にわかることだと思います。

今回は「コミュニケーション」について取り扱うわけではありません。が、「コミュニケーションの中にも身体活動が含まれている」ことを感じ取れる機会になります。相手との距離感、聴くとき・話すときの身体の動き、など自分自身が当たり前だと思っていたこと、見過ごしていたことを見直すことで、何かしらの発見があるかもしれません。

プログラム詳細


開催場所
クイーンズメドゥ・カントリーハウス
〒028-0661 岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛14-122


スケジュール

■滞在日程・・・11月8日(金)〜10日(日)

集 合:11月8日(金)13時15分頃 JR遠野駅改札前(13:08着/釜石方面)
解 散:11月10日(日)14時50分頃 JR遠野駅改札前(15:10発/花巻方面)

滞在期間中のプログラムは、「個人セッション/グループワーク/馬との時間」の3つをテーマに、ご参加される方の目的や身体の様子を考慮した上で組み立てます。

*事前と事後にオンラインでガイダンスやフォローアップの時間を持ちます。(日時は追って調整)


定員
5名


料金(税込)

シングル:110,000円
相部屋:97,000円

<内訳>
参加費:39,000円
宿泊費:シングル 71,000円/相部屋(2名利用) 58,000円

* お申込みフォーム入力後、参加費・宿泊費のお振込みをいただき申込み完了となります。
* お振込み先はメールでお知らせいたします。

お申込みフォーム


宿泊部屋
今回の滞在は、シングル1室・ツイン2室、合計3部屋のご用意です。
各部屋にバス・ベッド・お手洗いがついています。
個室利用は基本先着順といたしますので、予めご了承ください。


お食事について
滞在にご一緒いただく料理人は、山崎彩子さんです。青森県弘前市で「ゆぱんき」というお店を15年続けられ、現在は岩手に活動場所を移しています。

食事は10時・17時の二食を予定しています。お茶・お菓子などのご用意もあります。身体には十分な供給ができると思いますが、不安のある方や普段食べ慣れている嗜好品などある方は、ご自身に合わせて持参ください。
アレルギー・苦手・食べられないものがある方は、申し込みフォーム内に入力欄があるので、そちらにお書きください。


お申込み

月並みですが、自分自身の身体との付き合いは一生続きます。一人ひとりの身体が発している声は、その人に訪れている感覚であり、正解はありません。自分一人で得ていた感覚も、他者や自然と関わることで得られる感覚は違ったものになります。滞在をひとつのきっかけに、その後に続く日常へ持ち帰る手応えを一緒につくりましょう。

身体との付き合いを見直したい方、お集まりください。

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